さらば愛しの鼻毛鯖なのか?

鼻毛鯖改良計画は頓挫した。
i7かXeon CPUを装着することで高速化を目指し、i7が手に入りにくいのでXeonを探し、結局はXeon X3440を手に入れた。鼻毛鯖の改造はwikiなどもあるので敷居は低いのだが、X3440の装着、動作報告はない。それ以外のX3xxx報告は数件あるので、同じだろうと踏み切った。

鼻毛鯖のCPU交換におけるトラブル報告は、CPUファンの爆音化が確認されている。しかし、鼻毛鯖のBios設定では、この問題に対処ができないので、詳しい人たちはBiosのマイクロコードを書き換えることで対処しているようだ。一般のWindowsユーザーは、そこまでできない。無理(知識がなく)して作業して失敗した場合Biosを壊してしまい、PC起動ができなくなるので、ファンの回転数を調整するSppedFanなどのソフトウェアで対処している人が多い。このあたりも情報が豊富なので困ることはなさそうだ。

ゲットしたX3440を早速装着してみることにした。中古だと思っていたX3440は、シールが付いているので未使用品のようだ。見た感じチップ欠けも無さそうなので行けそうである。いざ、装着!

はいはい、報告通りCPUファンが全力回転して爆音化しているが、想定内の範囲である。しかし、なぜだかメモリが減っている。私の鼻毛鯖のメモリは4GBx2、1GBx1の9GBである。それが、5GBしか認識していない・・・。もう一度スロットを換えて付け替えてみる。今度は4GBに減っている。どうやら4つあるスロットの3つが死んでいるっぽい。色々組み合わせを換えてみても結果は同じである。トラブル報告も見当たらないことから、個別の問題の可能性が高い。

原因が不明なので元に付いていたG6950に戻してみた。今度は2つのスロットを認識した。しかし、あとの二つは認識しない。それは、おかしい・・・。CPUの相性の問題なら元に戻せば直るはずである。
もしかしたら、CPU交換時にピンを曲げてしまったか?と思い、ピンの状態を目視で見てみたが、きれいに揃っていて曲がったり折れたりした形跡はない。

試行錯誤してあれこれ対処してみても効果がないので、まずは先にCPUファンを静音化しようと思い、PWMファンの制御をすることにした。lm-sensorsを導入して、fancontrolで調整できるはずなのだが、テストしてもCPUがPWMに対応していないとかで調整することができない。そんなはずはないので、何度もトライするが結果は同じである。詰んだ・・・。

ママンのトラブル臭が漂う中、選択肢は限られる。

1、諦めて他のPCを手に入れる。鼻毛鯖よりも高性能な中古PCはオクで1万円前後で手に入る。
2、マザーボードを修理する。買うよりも高くなるので却下。
3、このまま使う。対策としてファンコンの設置と8GBのメモリを一枚刺しする。

迷う選択は1と3である。単細胞思考ではコストの比重によって決めることになるが、Amazonファンコンを調べると2000円前後で手に入りそうである。メモリ8GB一枚は安値で3500円前後なので、合わせても6000円弱だ。
中古PCはi5 2400のものでも1万円前後なので、迷うところである。CPUで言うと第二、第三世代のブツが手に入るので、普通は迷わないか?壊れた古い規格のPCを無理やり使うのは地獄の1丁目なのかも。

私の鼻毛鯖は見た目も綺麗だし気に入っていたのだが、とんだことになってしまった。Linux機としては、まだまだ現役スペックだったのに・・・。この問題が発生してからの数日、かなり格闘した。あの手この手で問題解決に注力したが、手は尽きて気持ちの問題が分かれ道となるという結論に達した。

人間万事塞翁之馬・・・成るように成るか。