ジャンクHDDは辛いか塩っぱいか

先日手に入れたHDD、残念な結果となりました。
皮肉なことに、ジャンク品として手に入れた1.5TBの方は完全復活しましたが、使用可で手に入れた1TBの方は死亡確認です。数度のチェック作業毎にエラー数値がとんでもなく増えて、ついにはPC起動時(Bios前)にエラーメッセージが出る始末です。ちょっとやられた感があります。最近は減ってきたと思っていたババ掴みをやらかしてしまいました。

ツールを使っての修復も視野に入れましたが、ここまで深刻な症状だと使用可になるまで復活させるのは難しいことと、チェックするだけでもとんでもない時間が掛かることが予想されることから、諦めざる得ないと判断しました。

ヤフオクの光と影の影の部分ですね。
今後の教訓として幾つかの気が付いたことを述べさせて頂きます。まず、HDDなどのメモリ類は新品に限るということです。消耗品ですから当たり前ですね。経年と共に破損のリスクが高くなるのと、かなり高度な技術が必要な精密機器なので、不良が出た場合に交換や返品などの保証が利く方が安心です。しかし、何れにしても中のデータは消えてしまう可能性が大ですので、不良が出た時点で諦める覚悟が必要です。

今回の場合は、ジャンクの理由に惹かれてポチしてしまいました。1.5TBが500GBしか認識しないという不具合ですが、何となくfixできそうだと根拠のない予感がしたので、入札しました。ついでに入札した1TBは、何も考えていませんでした。本当に必要なものならAmazonで新品を買っていたと思います。今時なら1TBでも5000円前後からありますから。大事なデータがぶっ飛ぶのは辛いので、できるだけリスクを減らしたいなら新品で入手ですね。

中古のHDDを買う場合の注意点ですが、多くの出品者はCristai desk infoでの検査画面を提示しています。これは、HDDのSMART値とその状態を分かりやすく表示するWindows用のソフトウェアです。

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SMART値で重要と思われる項目は以下だそうです。

01-リードエラーレート
データを読み込む前に発生したエラーの割合。この数値が悪いとハードディスク内に異常がある可能性が高い。ただ、すぐに使用不能になるわけではない。

05-代替処理済セクタ数
不良セクタにより、再度割り当てされたセクタ数。

07-シークエラーレート
磁気ヘッドの消耗率。磁気ヘッドが移動(シーク)に失敗した割合で、ハードディスクに物理的な問題がある可能性がある。

0C-電源投入回数
ハードディスクの電源をON/OFFした回数。

C2-温度
ハードディスクの現在の温度。一般的に動作が保障されている最高温度は0~55℃で、通常は45℃未満が目安。

C5-代替処理保留中のセクタ数
不良セクタ待機率。不良セクタ化が検討されているセクタ数。「生の値」が「0」以上になれば状態が悪化したと見なされる。

C6-回復不可能セクタ数
オフラインスキャンで発見された回復不可能なセクタ数。「生の値」が「0」以上になれば状態が悪化したと見なされる。

今回、この情報がそれほど役に立たなかったのは、現状はキャプした時の状態よりも悪くなっていたのではないかと思うからです。そこで信憑性が疑われる情報を見ての判断として参考になるのは「使用時間」と「電源投入回数」だけです。単純に何時ごろ買ってどれくらい使ったのかが分かります。この数値は増えることがあっても減ることはないので、HDDの耐久年数、耐久使用回数を考慮すると、10000時間が限界でしょうか。当然、それ以上は持つとは思いますが、そこから使い始めるわけですからね。唯一の目安としての情報になると思います。

出品者も折角高いお金を払って買った十分に使える物を投げ売りはしないですから、相応と判断するのが良いと思います。狙い目は、更新とか入れ替えなどの理由で、まだまだ十分に使えるものを出品しているとかですね。少ないですけど。

話は変わりますが、SC440用のCPUが来たので、早速付けてみました。
Xeon X3210です。本命はC2 QuadのQ6700Q6600でしたが、思っていたよりも値が吊り上がるので妥協してX3210にしました。700円でした。熱伝導グリースの方が高額でした。w

付けてみるとモッサリしていたWindows7が心做しか軽快になりました。メモリも8GBを付けましたが、Windows7が32bitなので4GBまでしか使えません。Linuxは、今までLXDEくらいしか使えませんでしたが、Ubuntu(Unity)でも行けそうな気がします。時間ができたら試してみたいと思います。