ジャンクHDDを修復せよ!

ショボPC改造計画を遂行していると、ついつい「何これ安い」と余計な物まで落としてしまった。
ジャンクHDD2台をゲット・・・1TBと1.5TBをそれぞれ2000円ちょっとと2500円ちょっとで落札。

東芝の1TBは、繋ぐとカチカチと時限爆弾のタイマーような音がして結構うるさいし壊れそうで怖い。ディスクを起動してドライブの設定からAPMレベルを最低に設定してアクセス数を下げ、この現象をとりあえず回避した。
ついでにSMARTテストで調べてみると、不良セクタが幾つかあった。
しかし、HDDにとって致命的な不良は代替不可のセクターの有無で、この値は0なので暫くは大丈夫そう。

2016_08-22_09:52:07









2016_08-22_10:13:28










ハマったのは海門の1.5TBのやつ。調べると、何かと問題のあるHDDらしいことは分かった。
ゲットしたのは、1.5TBのHDDなのに500GBしか認識しないという曲者。まずは、ディスクでフォーマットとかGpartedで初期化してみる。


2016_08-22_14:44:53












全く意味がなく、改善する様子がない。PCを何度も起動し直したり、Bios設定を探ってみるも500GBはしつこく君臨する。Biosでも500GBで認識しているので、OSレベルの設定では無理なのかと思い、DOSプログラムを探した。大昔、HDDの不具合を直すのにドライブフィットネスというDOSプログラムを使った記憶があるので、今回もネットで調べていて、HDAT2というプログラムを拾った。

Linuxには強力なコマンドがあるので、先ずはHAP(HDDの隠しエリア)が有るのか無いのか調べることにする。これが無いならHDDのシールと中身が違うだけの500GBのHDDということになる。狼の皮をかぶった羊である。(マジならちょっとウケるかも)

ディスクで調べると、/dev/sdbにマウントされているので、sudo hdparm -N /dev/sdbで調べると、やはり制約がかかっていた。

2016_08-22_14:44:38








セクタ数が2930277168に対して有効セクタ数が976817134らしい。この数字が何なのかパッと見て分かる人は凄いと思うが、私にはチンプンカンプンである。ただ、全部のエリアが表示していないことだけは分かった。

早速、HDAT2のisoファイルをダウンロードしてDVDに焼く。1枚失敗して、2枚目で成功。この14MB程度のファイルをDVDに焼くのさえ勿体無いと思っていたのに、1枚無駄にした悔しさが闘志を掻き立てる。

で、使ってみたが、HPA area - detected なので Remove hidden areas を実行してUbuntuで確認しても500GBのままだ・・・。もう一度HDAT2を起動すると、あれ?Rmoveしたはずのhidden areaが元に戻っている。もう一度removeしてみたが、結果は堂堂巡りだった。saveがあるのかと思うが、よく分からない。
sudo hdparm -N /dev/sdbして調べてもHPA is enabledのままだ。

仕方ないので、Linuxコマンドで解決できないかと探してみると、普通に情報提供がありました・・・。

sudo hdparm -N 2930277168 /dev/sdb

青色の文字の所は最大サイズで行きます。
すると、返ってきた返事は・・・

/dev/sdb:
 setting max visible sectors to 2930277168 (temporary)
 max sectors   = 2930277168/2930277168, HPA is disabled

おおお、でけた!
Ubuntuを再起動してディスクで確認。

2016_08-22_17:04:43














ヒャッホー!見事1.5TBになりました。不良セクタ有りです。
ブログに書くと簡単だけど、本当は長い一日でした・・・。

後日、東芝の1TBは二束三文で売りました。ジャンク品遊びは当たりもハズレもあるので諸刃の剣ですね。