Linuxについて

年末年始にwindowsを使う機会があって強いストレスを感じたので、Linuxの素晴らしさを再確認できた。
しかし、OSのシェアはwindowsがダントツであり、その次にかなりの差がついてMacである。Linuxのシェアは僅か1.66%と絶望的な数字である。使ってみた感想は、OSとしてwindowsに劣っているとは思えない。シェアが伸びない理由は、どちらかと言うと人為的環境に起因すると思う。
例えば、windowsおよびwindows上で動くソフトウェア以外からのアクセスを制限しているサイトや企業、公共機関などが存在する以上、それらのサービスを受けたい場合はwindowsを使うしかない。デバイスドライバもほとんど提供されないので、使える周辺機器も制限される。

Screenshot from 2016-01-10 13:28:27








その一方、政府機関や教育機関で部分的にLinuxを導入している国もある。ロシア中国インド、ヨーロッパの国々など、独自に開発したディストリビューションやカスタマイズされたものを使ったり、(教育機関の授業などに)Linux使用を義務付ける国もある。(中華製NeokylinについてはLinuxベースとは発表されていないが、インターフェイスを見たLinuxに詳しい人たちからは、いくつかの特徴からfedoraベースなのではないかと憶測されている)。
過去に日本でも政府機関、自治体でLinuxの導入を試みたことがあるが、僅か1年も経たずwindowsに戻ってしまった。その後は関係機関や企業、市民にwindowsの導入を勧めるなど、MSの回し者となってしまい、教育機関の教材にもwindowsを使う。 ちなみに、北朝鮮でもRedstarというOSが使われている(我が国独自のOSという割には、Fedora LinuxベースのMac風なのである。インターネットには繋げない仕様)。

日本と韓国のwindows依存度は他の国よりも高く、 何かの圧力でもかかったのかと勘ぐりたくなるが、windows以外だとエロゲが出来ないのが一番の原因だと思う。

Screenshot from 2016-01-10 13:25:21






そんな事情もあり、日本でLinuxが普及する日は遠いと感じるのである。(国内のLinuxエンジニア人口は22万人ほど)。

それは大人の事情ということにして、数年前から比べるとLinuxの進化は著しい。
開発者の意識が専門的興味からユーザーライクな興味に変わったのではないかと思う。
初期のLinuxでは、ちょっとした事をするためにでさえ、ある程度の知識が必要とされた。デバイスドライバなどは自作するしかないという状況に近い。プログラマーやオタク以外の人が使うにはハードルが高く、誰でも気軽に使えるOSとは言えない雰囲気に満ち溢れていた。
それがいつの間にか、小学生でも使える程簡単で親切なOSと変化したのだ。実際、2006年に小中学生を対象に行われた調査でも、90%の児童がLinuxを簡単だと思っていると明らかになった。

別の調査で、2007年のDebianアメリカで開発された場合のコストを推定すると、2億8300万行のソースコードを含み、3万6千人月が必要で、開発コストは80億4万ドルが必要であったと推定された。

これが全てボランティアベースで行われていたんだから凄いです。更に、数万にも及ぶソフトウェアの殆どが無料で提供されているのも凄い。よく使うソフトウェアの開発者にはドネーションしましょう!一人1ドルでも10万人集まれば10万ドルですから、開発の励みになるはずです。

で、Linuxに対する個人的見解ですが、「現状維持でお願いします」です。シェアが少ないと情報が得難いという欠点はあるものの、セキュリティ問題では安心という利点もあります。windowsが必要な場合は、Virtualboxとか、デュアルブート(マルチブート)とかの手もあるので、困ることもないので。システムのアップデートやソフトウェアの更新なども受けられて文句の言いようが無いです。様々な事情が重なり、Linuxを使う機会に恵まれて良かったと思うこの頃である。携わる人々に感謝!

Screenshot from 2016-01-10 13:29:24

 






参照:wiki