なぜUbuntuを入れ直さなければならなかったのか

それには軽い出来心が絡んでいる。
入れ直す前の環境だけど、Ubuntu14・04とWindows7のデュアルブート環境でした。
サポ切れになったのでWindowsXPから7に替えたけど、どこか馴染めなかったので、大昔に試したことのあるUbuntuを使ってみることにした。

(遠い目)8年以上前、あれは確かバージョン6の時だったかな・・・。
その時はBerylというデスクトップを使いたくて、一番導入しやすそうなディストリのUbuntuを選んだ。情報が多いというのがその理由。今では3Dデスクトップなんて珍しくも何ともないけど、あの時代は画期的だった。
その分、快適に動かすための設定にも苦労させられたが、今よりも気力と体力があったので、それも楽しかったのかも・・・。
結構気に入っててしばらくグリグリしながら楽しんだけど、ソフトウェアとか技術的な問題が続いて、いつしか使わなくなった。それからはずーっとWindows2000とXPの世話になっていた。

かなり久し振りにUbuntuを使ってみると以前とは比べ物にならないくらい進化しているし。
GUIで大抵のことは済んでしまうあたりはWindowsと変わらないのに、CLIも強力で頼もしい限り。64ビットOSが無料で使えるだけでもありがたいのに、Officeを含めた多彩なソフトウェアも無料で使える。導入もソフトウェアセンターからクリック一発という親切設計。至れり尽せりなのは素晴らしいけど、肝心なのは安定性。
ある程度の苦労は覚悟していたが・・・ん?メチャメチャ安定しとるやないかーい!
Windows時代の癖でアンチウィルスソフトとかファイヤーウォールとか必死に探して疲れたけど、Linaxは基本的に無くてもOKなんですね・・・。動作も機敏でサクサクしていて気持ちいい。
あまりモタモタするようなら不評のUnityから他のインターフェイスに変えようと思っていたけど、このままで行けるのでUnityを使うことにした。自分の環境に合わせて好みのインターフェイスが使えるのもLinuxの良いところ。
いつしかWindowsを立ち上げることもなくなり、快適なLinuxライフを送っていたんです。

ところが、ちょっとした切っ掛けでビデオを撮ることになり、それを編集してyoutubeにUpする使命を得た。で、Ubuntuの動画編集ソフトを探したんだけど気に入ったのがない。Windows時代はモーションDVというソフトを使っていたので、これに似た感じのを探して、OpenShotというのを見つけたんだけど、これが何故か途中で落ちてしまうんです。
何度やっても途中で落ちる・・・時間と労力だけが過ぎて行くので、Windows出動!となった。
カット編集は終わったが、古いソフトなので7ではナレーションのファイルが入らない。アップデートを探したが、7未対応だったので、XPを一時的に導入して凌ぐことにした。

この選択が地獄の一丁目となった。

結局、いろいろあってムービーメーカーで編集を全て終わらせたんだけど、XP導入でGrubが壊れたので、Grub Repairを使ってGrubの修復を試みた。以前も使ったことがあって、その時は一発修復で楽勝だったので、今回も心配はしていなかった。
ところが今回は、何故かエラーが返ってきて修復できなーい。とりあえずBootmgrを修復してWindowsだけでも立ち上がるようにした。Gurub修復で嵌って疲れたので、もう一つパーティションを切って第二のUbuntuを導入して書き換えを試みることにした。Grubの書き換えは成功したのだが、メインのUbuntuを選択して起動させようとしても起動画面で止まって先へ進まない。ここでも少し嵌って、結局プログラムが壊れていると判断。
何か変なことしたんだろうな・・・何処でというのはもう思い出せない。
修復作戦開始からここまで丸4日掛けているのでもうヘトヘトだし、PCが使えないのが痛いので入れ直し決行となった。

本来はOS入れ直しはWindowsから比べるとメチャメチャ簡単なんだけど、バックアップを怠たったせいで苦労することになった。homeは自動にバックアップされているんだけど、その他の情報(system-wideな設定)をバックアップしてなかったので、手動で設定しなくてはならない。

ちなみに、Ubuntuでは何故入れ直しが簡単かというと、システムを再構築する場合、インストールしていたソフトと設定が一括で復元できるのだ。手順から言うと・・・

あらかじめリストをバックアップに保存しておく
$ apt-mark showauto > pkgs_auto.lst
$ apt-mark showmanual > pkgs_manual.lst
 
保存したリストで一括復元
$ sudo apt-mark auto $(cat pkgs_auto.lst)
$ sudo apt-mark manual $(cat pkgs_manual.lst)

これだけなんだけど、ひと手間を惜しんだばかりにWindowsと同じように一つ一つインストールする作業が増えた。

現在も再構築中だけど、大体は元通りになりつつある。

久しぶりにWindowsを使ってみて気付いたけど、Microsoft自体がウィルスをばら撒いてるんじゃないか?IEに変な検索エンジンが勝手に住み着いて離れない。消せない変えられないとか・・・。カリカリHDDが何時も動いていて気持ち悪い。頻繁にアップデートか情報収集かしている雰囲気。ネットで拾ったソフトウェアのインストールも、何も注意しなければ変なプログラムがてんこ盛りになった。ちょっと使いたいソフトはネットで拾うしかないしな・・・Synapticパッケージマネジャとかソフトウェアセンターとかは偉大だな。

Windowsフリーソフト開発者もLinuxソフトを作って寄付を集めれば良いよ。
グローバルな市場だから良いソフトを開発すると世界中から寄付が集まるはず。
個人的な感覚だけど、Linuxユーザーは開発者に寄付する人が多いような気がする。
この辺りは、ボランティアによって発展してきたというバックグラウンドがあるのと、基本無料のOSとソフトウェアを使えるので、多少の出費はユーザーの許容範囲内に収まるからからだと思う。
つまり、ボランティアの開発者に資金の援助をすることで自分も間接的に開発に関わることが出来るということ。
世界中のユーザーから寄付が集まるから日本国内だけを対象にするよりも、より多くの資金が集まるんじゃないだろうか?(無責任)

秋空を眺めながら更なる発展を願うのであった。