今時の軽量Linuxは何?

以前も紹介した古いWindows XP仕様のネットブックLinuxを入れてみようと思い、最近の情報を漁ってみた。このネットブックには以前にもPuppyとかLubuntuとか軽めのディストリを入れて遊んでいたが、飽きてきたので他に何かないかなと探してみた。

面白そうなサイトを見つけたので紹介します。

10 Best Lightweight Linux Distributions For Older Computers 

古いPCに入れるディストリは何が良いか?という趣旨のランキングをまとめたものだが、最小必要メモリとCPUで判断しているようだ。実際に使用したリポートではなくて、大まかな特徴などを記事にしてまとめてある。リストは10位からカウントダウンで紹介している。

10位から順番に見てみよう。

10位 Peppermint OS
クラウド型のLinuxディストリビューションUbuntuベースで、LXDEデスクトップ環境を使用。
もともと、ネットブックのウェブ中心の使い方を念頭に置いて作成された。

peppermint-settings-panel-1










RAM: 1 GB of RAM (recommended 2 GB)
CPU: Processor based on Intel x86 architecture
Disk space: At least 4 GB of available disk space


9位 Lubuntu
お馴染みのルブンツですね。かなり軽いと思いましたが、9位でした。

Lubuntu-Trasty-Tahr_3-compressed-1024x768














RAM: 512 MB of RAM (recommended 1GB)
CPU: Pentium 4 or Pentium M or AMD K8 or higher


8位 Linux Lite
最近よく聞く名前です。プロセッサーの敷居がLubuntuよりも若干低いのかな?

welcome2-compressed











RAM: 512 MB RAM (recommended 1 GB)
CPU: 700MHz processor
Disk space: At least 5 GB free disk space


7位 LXLE
基本的にLubuntuですが、更に軽くするために微調整されています。

lxle-desktop














RAM: 512 MB (recommended 1 GB)
CPU: Pentium 3 (recommended Pentium 4)
Disk space: 8 GB


6位 CrunchBang++:
Debian 9をベースにして軽量のOpenboxウィンドウマネージャーを中心に構築されています。Openboxはめちゃ軽いですが、癖があるので慣れるのが大変ですね。
最小スペックを設定してないようですが、 RAM 512 MB、CPU Pentium4あたりだそうです。

cbppanother-compressed













5位 Bodhi Linux
これもよく耳にします。菩提リナックスと読みます。以前に試した時は、日本語のトラブルで断念しています。今は改善したのでしょうか?

shot-2017-01-26_23-34-25









RAM: 256 MB of RAM
CPU: 1.0 GHz
Disk space: 4 GB of drive space


4位 antiX Linux
Debianをベースにしたディストリビューションです。

antiX-linux










RAM: 256 MB of RAM
CPU: PIII systems
Disk space: 2.7 GB of drive space


3位 SparkyLinux
Debianテストブランチをベースにして、LXDE、OpenBox / JWM、e17、MATE、LXQt、Cli、GameOverエディションなど、いくつかのデスクトップ環境を用意しています。LXQtはCli(Command Line Interface)を除いて他のものよりもかなり高速です。フルエディションとベースエディションの2つのエディションがあります。フルエディションにはアプリケーションがインストールされているため、手動でインストールする必要はありません。Baseエディションには、重いアプリケーションが搭載されていないので、あまりシステムリソースを使用しません。デフォルトでインストールされたアプリケーションのリストが異なるスパーキー、フル、ベース、ゲーム版などがあります。

sparky36-razorqt-compressed














RAM: 256 MB of RAM for LXDE, e17, Openbox, GameOver and 384MB RAM for MATE, LXQt
CPU: i486/amd64
Disk space: 5 GB of drive space


お馴染み、ショボショボPCのお友達です。JWMとOpenboxウィンドウマネージャを使用。最後の砦だと思っていましたが、何と2位です。

tahrpup6-desktop-491px










RAM:  64MB (recommended 256 MB)
CPU: 333MHz


栄光の1位は・・・・

Tiny Core Linux
Tiny CoreにはCore、TinyCore、CorePlusの3つのエディションがあります。


tc_010_dt















Coreは、CLIコマンドラインインターフェイス)のみを持つ基本システムです。それは軽いでしょう・・・DOSみたいなもんだから。(現在のCore Editionはわずか9MBです。)

TinyCoreエディションは、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)なので、通常のユーザー向けです。初心者には、このエディションが良いでしょう。TinyCoreはわずか15MBです。

CorePlusは配布イメージではなく、インストールイメージ。ワイヤレスネットワークにアクセスできるユーザーにお勧めだそうです。7つのウィンドウマネージャの選択、多くのファームウェアファイルとndlswrapperを介したワイヤレスサポートおよび、リマスタリングツールなど、オプションの設定を提供するための基本的なコアシステムとインストールツールが含まれています。現在のCorePlusはわずか72MBです。

RAM:  46 MB (recommended 64 MB)
CPU: Pentium 2


他にも面白そうな記事があったのでリンクしておきますね。
Best Linux distributions for Windows users (Windowsユーザーに向いているディストリ)
Best Linux distributions that look like MacOS (Macみたいなディストリ)
Best Linux distributions for gaming (ゲームに向いているディストリ)


Lubuntuよりも軽いディストリって結構あるんですね。勉強になりました。個人的にはLXQtが気になりましたが、やはりLXDEは安定していて人気がありますね。私は現在は安定しているUbuntuメイン(デスクトップ環境複数)なので、他のディストリをメインPCに導入する気はないのですが、機会があれば使っていないPCに導入して触ってみたいと思います。しかし、環境設定はそれなりに時間も手間もかかるし、ボチボチ暇を見つけてやるくらいのスタンスでないと辛いですよね。なので、人柱的にリポートしてくれているサイトなんかは、情報として凄く助かったりもします。

そんな訳で、ついでにもう一つ紹介しておきます。
Ubuntu系のディストリのリポートなんかしてくれて、とても分かりやすいので、お気に入りです。実際に使用した感想なんかもあるので、導入前の情報としてはかなり信頼できます。特に、日本語環境構築は日本人ならではの一番の問題なので、その点から見ても貴重な情報だと思います。
リナックスワールド:http://superjeter007.blog.jp/