10年以上前の古いXP機にLinuxを入れて動かす

先日のネットブックLinux導入に気を良くしたので、もっと古いXP機にLinuxを入れて動かしてみようと思いました。
機種はNEC LL350/Aという非力なマシンです。おそらく、2004年製で、CPUはAMD Athlon XPM2400+ 1.80GHz、HDD 40GB、RAM 768MB(Video 32MB)です。当時は標準的なノートPCで、15万円+増設メモリ円くらいで買った記憶があります。

pcll350ad







まず試したのがLubuntuです。導入は慣れているので簡単でしたが、このスペックでは少し重いと感じました。次に試したのがPuppyです。メチャ軽いです。多分、Linuxのディストリの中では一番の軽さだと思います。サクサク動くのでマシンの古さを感じません。設定も簡単で、無線LANなんかも一発設定でした。しかし、Ubuntu系にドップリな私には扱い方の癖が馴染めないので、LxPupというLXDEデスクトップのPuppy派生ディストリを試してみることにしました。日本語環境にローカライズされたバージョンがないので、導入後にランゲージパックなどを入れて日本語化します。PuppyよりはLubuntuっぽい雰囲気です。これも軽いです。

次にBeanを入れることにしました。デスクトップの見た目はそのままLubuntuでUbuntuです。設定メニューがあり、環境設定が楽ちんです。流石にPuppyと比べるともっさり感はありますが、そりゃ当たり前だと言われれば当たり前ですね。
日本語環境で作られたディストリは幾つかありますが、BeanはUbuntu派生の軽量ディストリなので、ソフトウェアも使い慣れたものが使えるし、日本語もそのまま使えるし、Wineなど必要なものは既に入っていて、親切設計なので環境設定も楽です。メニューエディタなるソフトウェアが入っていて、何とランチャーメニューの編集ができます。一見地味なソフトですが、Linuxでは珍しい機能です。Ubuntuでも欲しくなったのでネットで探したのですが見つかりませんでした。その他、日本発の軽量ディストリにはBasixEcolinuxもあります。

少し調べてみると、Beanよりもメモリ消費量の少ないディストリを見つけたので入れ替えてみます。WattOS R9です。Beanと比べると、CPUの使用率とメモリの消費量が減っています。CPUは非力なので100%オーバーが続きスタック気味ですが、 Beanよりも開放されるのが早い気がします。メモリは100MBほど消費量が少ないです。平均すると250MB前後で推移します。見た目、操作感は同じubuntu14のLXDEなので、細かな所に拘りがなければ、こっちの方が若干扱いやすいと思います。初期導入されているソフトウェアが少ないですが、いらないプログラムが最初から入っているよりはスッキリしていて好感が持てます。

もう少し軽くしたいのならXfce環境で使います。Synaptic パッケージマネージャからXfce4を探してインストールします。ログアウトしてXfceでログインすると使えます。

Screenshot - 2016年01月22日 - 13時07分34秒







弄っていると結構楽しくなってきます。非力でレガシーなPCは工夫が必要なので、Linuxの勉強にもなりますね。