chromium派生ブラウザBrave と Linuxでも使えるchromium派生ブラウザまとめ

普段使いのブラウザはchromeなのだが、もう一つブラウザを開きたい場合はchromiumを使っていた。
どんな使い方かと言うと、デュアルモニタの環境で使っているのだが、例えばchromeで行きたい場所の情報を調べながら、chromuimで地図を見るとか。chromeだけでも複数のウィンドウを開くことは可能だが、ログアウト時に追加で開いたウィンドウの閉じ忘れがあると、その場所に再度ウィンドウが立ち上がってしまったりするのが気に入らなかったんです。ちなみに、追加のウィンドウの開き方は、タブをドラッグして開きたい場所(デスクトップ)にドロップするだけです。

ああ、それで、googleマップを使って、ルート検索時の目的地や出発地の変更の時、ルートの始点や終点をドラッグすれば瞬時にルート変更できていたのだが、chromuimでそれができなくなってしまった。ドラッグしても地図がズレるだけで、ルートの変更が出来ない。左のメニューで出発地とか到着地の入力が必要になり、視覚的な検索が出来ないのだ。以前は出来ていたし、chromeでは問題なく出来るので、マップの設定の問題ではないようだ。

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仕方ないので、chromium派生のブラウザを探してみた。以前は、slimjetを使っていたが、ちょっとした使い難い部分があってchromiumに替えた経緯がある。今回も探してみると聞き慣れないブラウザを発見。Braveというのだが、slimjetが完全に広告をブロックするのに対して、Braveはブロックした広告の代わりにBraveが別の広告を挿入し、その収益をウェブサイト、Brave、広告代理店、ユーザーの4者に分配するという謎仕様です。ん~分からん。クロスプラットフォームなのでLinux用も用意されている。



例によってインストールは端末から。

sudo apt install apt-transport-https curl

curl -s https://brave-browser-apt-release.s3.brave.com/brave-core.asc | sudo apt-key --keyring /etc/apt/trusted.gpg.d/brave-browser-release.gpg add -

source /etc/os-release

echo "deb [arch=amd64] https://brave-browser-apt-release.s3.brave.com/ $UBUNTU_CODENAME main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/brave-browser-release-${UBUNTU_CODENAME}.list

sudo apt update

sudo apt install brave-browser

ちょっと面倒ですが、問題無くインストールできました。これは、ubuntuとかdebian系のディストリへのインストール方法ですので、他の系統のLinuxでは少しやり方が違うかも知れません。ubuntu系のMintではこの方法でOKでした。

開いてみると、ブックマークなどは他のブラウザからインポートできますが、googleアカウントへの同期設定がなく、当然、設定した拡張機能なども引き継ぎませんので、再度設定する必要がありそうです。

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独自仕様ということで、長くは使わないかも知れませんが、しばらく使ってみます。
いらなくなってアンインストールする場合も端末から行います。情報に寄ると、アンインストールした後も大量のゴミが残るそうです(Windowsの場合)。

sudo apt remove brave-browser
sudo apt purge brave-browser
rm -rf ~/.config/BraveSoftware/Brave-Browser/

リムーブした後にちょっとファイルを見てみましたが、/etc/apt/sources.list.d/brave-browser-release-bionic.list、/etc/apt/trusted.gpg.d/brave-browser-release.gpg~くらいしか関係するようなファイルを見つけることが出来ませんでしたので、これを消してしまいます(Remove)。

sudo rm /etc/apt/sources.list.d/brave*
sudo rm /etc/apt/trusted.gpg.d/brave*

キーとキーリングも消してしまいます。

sudo apt-key del D8BAD4DE7EE17AF52A834B2D0BB75829C2D4E821
sudo apt-key del 9228DBCE20DDE5EC46488DE90B31DBA06A8A26F9

sudo apt purge brave-browser brave-browser-beta brave-browser-dev brave-browser-nightly brave-keyring

こんな感じかな?




Linuxでも使えるChromium派生ブラウザにはどのようなものがあるのでしょうか?ちょっと調べてみました。

まず、筆頭はChromeですね。Chromiumの商バージョンで、広告など表示されます。広告表示の便宜上、ユーザーの個人情報がChromeへ送信されます。




以前、ブログでも紹介したSlimjetです。広告カットと個人情報の送信やトラッカー拒否など、気になる仕様がカットされています。便利な独自の仕様も付いています。例えば、オンライン動画のダウンローダーとかマウスジェスチャーとか、ちょっとしたものなら拡張機能の追加なしで行けちゃうので使い勝手が良いと思います。




これも以前紹介したVIVALDIです。正確には、Chromium派生のOPERAの派生ブラウザです。当時は高速なブラウザとして人気がありました。タブを鬼のように開いて使いたい人には良いと思います。
https://vivaldi.com/ja/


SRWare Ironは、他のブラウザと同様、広告カットやgoogleへの個人情報送信拒否が仕様になっています。Adblockerがデフォルト装備されています。
https://www.srware.net/iron/


Ungoogled Chromiumも広告カットやgoogleへの個人情報送信拒否が仕様になっています。使い難そうな部分は、 Chromeウェブストアから直接拡張機能をインストールすることができないらしく、手動でインストールする必要があるそうです。


 [拡張機能のID] 部分をインストールしたい拡張機能のIDに置き換えます。これはウェブストアのURLの最後の方に表示される文字から判断します。赤で囲った部分がIDです。

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上記の方法でダウンロードしたCRXファイルをchrome://extensionsの画面にドロップすると追加されるらしいです。すげー面倒ですね・・・。




Iridium Browserも他の派生ブラウザ同様、プライバシーの保護と使いやすさを売りにしています。
https://iridiumbrowser.de


最後は今回紹介したBrave Browserです。本記でも書きましたが、他の派生ブラウザとは一線を画しています。それは、広告のカットを前提としていません。Chromeの広告をカットする代わりにBraveが選んだ広告を表示し、その広告収入をウェブサイト管理者やブラウザのユーザーやBraveで山分けしようじゃないかということです。根拠として、ウェブサイト管理者にとって広告収入は必要なもので、ウェブサイトを利用する人たちも少しは貢献してあげようよということですね。その上で、業者の思惑に乗って寄付するだけではなく、ユーザー側も少しの利益を得る関係でwin-winしましょうということですかね。

私はブログを長年書いていますが、収入を得たこともないし、得ようとも思わない。広告収入が必要な人(欲しい人)がいることは分かります。情報提供者が情報を発信する目的に寄るのだと思いますが、実感としてはやはりピンとこないですね。しかし、それで収入を得ているなら少し羨ましいですが、アクセス稼ぎのために記事を投稿するとかになれば本末転倒です。YouTuberなんてその典型で、アフィリエイトの効率が良いのでそんな人ばっかだし。本当に情報を発信したくて動画をアップしている人はドンドン追いやられていますよね。




後、有名なブラウザにOPERAがありますが、現在は中国の会社に買収されていて、情報が整理されるまで個人情報の漏洩など少し心配なので今回の紹介からは外させてもらいました。そんなことですので、あしからず。

以上でーす。