で、LXQtってどうなのよ? LXDE、XFce、LXQtの比較

Lubuntuのデスクトップが18.10からLXQtに変わってたということですが、どんな感じなのでしょうか?巷では、少し重たくなったと言われていますが、LXDEの時よりも多くの機能的が追加されているようですので、仕方ないと思いますが。しかし、使っていないのでどんな感じなのかは分かりません。調べていると、公式サイトで過去に比較していたようです。ちょっと見てみましょう。

lxqt_fm
LXQt 0.11

記事は、LXQtとXFCEのメモリテストによる比較となっています。
Benchmark: Memory Usage: LXQt desktop environment vs XFCE

Cold boot 1、Cold boot 2、Open default FM によるメモリ使用量のテストです。

Cold bootというのは、電源を切った状態から起動することです。ハードウェアやOSの読み込みなどが初期化されるので、前の作業の影響を受けません。Windowsなどのアップデート時に「再起動して下さい」とか出るアレですね。Open default FMは、デフォルトのファイルマネージャーを開くということです。LXDEはPCManFM(GTK+2)、LXQtはPCManFM(GTK-Qt)、XFCEはThunar、OpenboxはPCManFM(GTK+2)です。

テスト環境は、以下の通りです。

Debian testing: Clean install in Virtualbox 5.1.6  (2016-10-02)
Virtualbox上でクリーンインストールしたもの)
CPU: 2-core
RAM: 512 MB
Resolution: 1024 x 768
Desktop environments: LXQt 0.11, XFCE: 4.12.3, Cinnamon 3, Gnome 3.20

Cold boot 1(青)
コールドブートした後にアプリケーションメニューを開いてアイコン表示、xterm(X Window System用の端末エミュレータ)を開く、free -mhコマンド(メモリの状態を表示)を実行するとなっています。

Xterm
xterm

2019-02-11_18-20
free -mh

Cold boot 2(オレンジ)
コールドブート1と同じですが、CinnamonとGNOME3を同じ環境にインストールしています。そのため、コールドブート1よりは起動時に読み込むサービスが増えています。

Open default FM(黄)
コールドブート後にデフォルトのファイルマネージャーを起動してhomeを参照します。
(Openboxにはデフォルトのファイルマネージャーがないので、GTK2のPCManFMを使いました)。

GTK2のPCManFMというのはLXDEのPCManFMのことです。GTKはThe GIMP Toolkitのことで、GIMPGUIツールキットとして開発されました。バージョン1と2があり、GTK+1とかGTK+2とかで表すことが多いですが、1と2には互換性がありません。LXDEGTK+2で、LXQtはGTK-Qtです。

2019-02-28-140514_1261x866_scrot
GIMP

結果はこれです。

barchart

騒ぐほどの差はないですね。LXDEより機能が追加されているのを考えると、誤差程度で妥協できる範囲だと思います。あとは、安定性とか、ツールキットをGTK-Qtに変更している関係で、デフォルトのアプリケーションが変更されているので、使い勝手の問題とかでしょうか。